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映画『プロレスキャノンボール』で、
レスラーたちが実現した奇跡とは?
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2015/02/08 10:40
試写会後、DDT高木三四郎社長と会見に臨んだマッスル坂井監督(右)。カンパニー松尾監督の『劇場版テレクラキャノンボール』に感銘を受け、そのオマージュとしてこの作品を作り上げたという。
坂井監督「プロレスと出会ってよかった」
関係者試写会での挨拶で、総監督の坂井は「プロレスの、DDTの面白さとかっこよさを伝えたかった」と語っている。「プロレスと出会ってよかった、と素直に思えました」とも。
『劇場版プロレスキャノンボール2014』はプロレスの映画であり、映画自体がプロレスだといっていい。試合会場ではなく映画館を舞台にすることで、プロレスという祭りの輪はさらに広がりを見せることになる。
2月16日からの都内での限定上映は、チケットが前売りで全日完売に。これを受けて大阪での追加上映が決まり、さらにDDTの地方巡業に合わせて全国各地で上映するプランもあるという。いつか、映画に出てきた“別のゴール”でも上映会が行なわれるはずだ。公開が近づくにつれてハッシュタグ〈#pwcb2014〉も再点火。「うちの地元でも上映してほしい」という声が続々と届いている。
「映画を作る中でいろんな奇跡がありました。これから、この映画がどんなふうに育っていくのか。まだまだ奇跡は作れると思ってます」と坂井は言う。日本のどこかで上映が続く限り、祭りは終わらない。