MLB東奔西走BACK NUMBER
無名の元高校球児が偉業を成す。
ドジャースのマイナーコーチに就任!
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byYoshitaka Kikuchi
posted2015/01/25 10:40
今シーズン、ドジャース傘下、ルーキー・リーグのチームのコーチとなった石橋史匡氏。選手としてはメジャーでプレーすることは出来なかったが、今度はコーチとして再びメジャーの舞台を目指している。
「自分で思っていたのとはまったくちがった道のり」
「自分で思っていたのとはまったく違った道のりでしたけど、諦めないという気持ちはずっと持ち続けていましたし、どうにかして(メジャーに)近いところで勉強したいという思いが強かったですから。
まだまだ前に進まないといけないですし、1人でも多くの選手を上のレベルに上げられるよう全力を注ぎたいです。マイナーを含めて球団の願いはワールドシリーズの優勝。下のレベルからですけど、陰ながらドジャースのためになれるようにやっていきたいです」
石橋に、コーチに就任した喜びからくる慢心は全くない。
むしろ彼の言葉からは、新たな重責を担った使命感がヒシヒシと伝わってくる。これまでの彼の野球人生そのままに、真摯に野球と向き合っていくだろう。
「とにかくアメリカの野球が好きでしたし、これまでも楽しくて仕方なかった。愚痴も出なかったです」
石橋の情熱は2002年の初渡米からずっと変わっていない。新たなコーチ人生も、心から満喫するに違いない。