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それでも香川真司が期待される理由。
乾、清武、長友が語る“大きさ”とは?
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byTakuya Sugiyama
posted2015/01/16 11:25
パレスチナ戦で3ゴールに絡み、復調をアピールした香川真司。クラブでも苦しい時間を過ごす中でのアジアカップ参戦は、彼のキャリアにとっても大事な機会となる。
自尊心と不安の入りまじった感情のカオス。
イラク戦を翌日に控えての取材対応では、「やはり得点が欲しい」とあらためて繰り返した。そのためにも「高い位置でボールを受けたい。バイタルエリアで受けてシュートまでのイメージを強く持ちたい」と話している。
香川はそのまじめな気質故に、ともすれば一方向に自分を追い詰める傾向があるが、それもサッカーファンから愛される理由の一つと言える。自身にとって2度目のアジアカップが、自尊心と不安の入りまじった感情のカオスともいうべき大会になっている今、背番号10が今大会で掴むべきものは、ゴールによる自信とその先にある好循環。
アジアカップでパス&ゴーからの得点が次々と生まれれば、モヤモヤは一気に吹き飛ぶに違いない。