スポーツ百珍BACK NUMBER
高校選手権のスターたちの進路は?
J入りは7人、増える進学という選択。
posted2015/01/14 11:40
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
AFLO
星稜(石川)の初優勝で幕を閉じた第93回全国高校サッカー選手権。
今大会でも多くの選手が必死のプレーを見せた。選手権をサッカー人生の集大成と位置づけて戦ったプレーヤーもいれば、高校卒業後はプロや進学などで新たなステップに進む選手もいる。今回は活躍が目立った選手の今後について触れていきたい。
まずは高校選手権に出場した選手の中から、J1、J2に入団が内定している選手は以下の7人だ。
<J1>
小川諒也(DF/千葉・流通経済大柏→FC東京)
笹原脩平(DF/熊本・秀岳館→鳥栖)
中島賢星(MF/福岡・東福岡→横浜FM)
増山朝陽(MF/福岡・東福岡→神戸)
<J2>
岩元颯オリビエ(FW/鹿児島・鹿児島城西→磐田)
大岩亮太(FW/熊本・秀岳館→群馬)
小川雄大(MF/山梨・山梨学院大附→岐阜)
小川諒「流経では『負けても泣くな』と言われる」
ゴールに向かうセンスの良さを感じさせたのは流通経済大柏の小川諒と、東福岡の中島だった。小川諒はDF登録ながら、基本的なプレーポジションは2列目。左足のキック精度と身体能力の高さが特徴で、「高円宮杯プレミアリーグEAST」でも6得点を挙げている。
流通経済大柏は準決勝で前橋育英(群馬)に敗れたものの、72分には相手最終ラインの裏を抜け出して、追ってきた相手DFに対して上手く体を入れながらGKの頭上を破るループシュートで得点をマークした。PK戦の末に敗北したが、小川諒の目には涙はなかった。
「流経では『負けても泣くな』と言われていますし、泣くっていうことは悔いを残してきたことだと思うので、チーム全員が全力で頑張って悔いはありません」
そう語ると同時に、今後に向けても前を向いて語っている。
「FC東京で1日でも早くピッチに立って、結果を残せるような選手になりたいと思います」