4年生で、エースで主将の井上大仁選手！

　3人目は、今年のプルシアンブルーを引っ張る井上大仁主将です！

　今季、キャプテンに就任した当初から、監督に「優勝を狙える練習にしてください」と直訴した熱い男……。

――最後の箱根路にかける思いはいかがなものなのでしょうか？

「前回がああいう結果でしたから、“借りを返す”ためには、それくらいやらないといけないと思います。『優勝』というのは一番最初に立てた目標でもありますし、誰にも負けたくないと思ってずっとやってきましたから。

　今年は関東インカレのハーフマラソンでも優勝して自信にはなりましたけど、結局いくら記録を出しても、最後に箱根駅伝で勝負できないと意味がない。常に満足せずに先を見てという気持ちでやってきたつもりです」

――4年生で、エースで主将。今回は三足のわらじです。重圧もあるのでは？

「もちろん全くないと言ったら嘘になりますけど、自分でやると言った以上はもう、やるしかないですし。あるのが当たり前のものとして走れないとダメだと思います。だからプレッシャーはそんなに苦にはならないですね。

　前回の棄権という結果を受けて感じたのは、エノックに頼り切っていた部分があった自分への歯がゆさです。本当の意味で支えてやることができなかった。そういう甘えをすべて捨てきって、誰が相手でも『勝てるのかどうか』ではなく『勝たなきゃいけない』立場にいるつもりで走るようにしています。相手がどうこうではなく、みんなが自分の走りをできれば、優勝の可能性はあると思います」

――力強いですね！　今年はタイム以上に『勝負』へのこだわりが強いのだとか。

「11月の1万m記録挑戦会で青学の藤川（拓也）選手を抑えてトップで入れた。きつかったですけど、前の組で2年生の上村（純也）もトップで帰ってきていた以上、意地を見せられてよかったと思います。本戦では村山兄弟（謙太・紘太）も強いですけど、同じ区間になったら、勝たなきゃいけないですから。『勝ちへのこだわり』と『Restart』が今年の命題ですから、自分で体現できないといけない。本番でも個人としては区間賞をとって、チームの力を出し切れればと思います」

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