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全日本4位に沈んだ東洋大学。
それでも「箱根は僕らが」のオーラ。 

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posted2014/12/04 10:30

全日本4位に沈んだ東洋大学。それでも「箱根は僕らが」のオーラ。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

全日本で東洋大学は4位に終わり、駅伝界に衝撃が走った。「鉄紺」と呼ばれるユニフォームは箱根で輝きを取り戻すことができるだろうか。

 11月2日の全日本大学駅伝、優勝候補に挙げられていた東洋大学。だが1区で出遅れると、その後は2位争いをしながら首位の駒澤大を追走するも、後半区間では追いきれず、アンカー勝負で明大と青学大に競り負けて4位。

 東洋が出雲、全日本、箱根という学生三大駅伝で3位以内を逃したのは、実に2010年の出雲以来、約4年ぶりのこと。明大、青学大の躍進が見られたこともあり、大学駅伝の盟主にも影が差したのでは、という声も聞こえた。

「選手層にしても、それぞれのスピードにしても、去年よりレベルが落ちるのは練習からわかっていたんです」

 そう振り返るのは全日本でアンカーを走った主将の田口雅也だ。設楽啓太、悠太という1万m27分台の記録を持つダブルエースが卒業した穴は大きく、今季苦戦を強いられることは選手たちも頭ではわかっていたという。

「全員がベストの走りをしないと全日本の優勝は難しいだろうな、と言っていました。でも試合で走ってみないと『自分たちの力』がわからないところがあって。今年は出雲が中止になったので、僕たちの実感として、自分たちの実力に気づくのが遅れてしまったんです」

「箱根を見ていてください」というオーラの服部勇馬。

 監督の酒井俊幸も「今年のチームはまだ経験が足りないので、出雲の中止は痛かった」と振り返るが、4位という結果はチームの危機感に火をつけたという。

「全日本以降、チームの雰囲気も変わってきた。走った選手はもちろんですが、メンバーに入れなかった選手も危機感を共有できています。普段の練習で一緒に走っている選手が、駒澤や他の大学に離されるのを目の当たりにすれば、『まだ自分にも力が足りない』ということになりますから」(田口)

 だが、田口や監督の酒井らに話を聞き、練習での雰囲気を見ていて感じるのは、不安というよりも、言外から伝わる「箱根を見ていてください」というオーラだ。

 そして、そのオーラを何より体現しているのが、エースの服部勇馬(3年)だ。服部勇は今季1万mでは自己ベストを更新できていないが、夏合宿前から来年2月の東京マラソンを見据えた練習メニューをこなし、「去年より確実に力をつけている」(酒井監督)という。

【次ページ】 服部勇「2区は67分10秒台で走れると思う」

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