3連覇を目指す女傑、そしてダービー馬は？

　天皇賞・秋を鮮やかに差し切ったスピルバーグ（牡5歳、父ディープインパクト、美浦・藤沢和雄厩舎）は、東京芝で6-1-2-1と抜群の強さを見せている。全兄のトーセンラーが、京都芝外回りならマイルから3200mまで安定した強さを見せているように、東京ならどんな距離でも大丈夫……と言おうと思ったら、ダービーで14着に大敗している。が、当時はまだ体質が弱く、コンスタントに力を発揮することができなかっただけだ。もともとスタートはゆっくりした馬で、折り合いの心配もない。今の充実ぶりなら2400mもこなしてしまうのではないか。

　初コンビだった昨年のこのレース、そして今春のドバイシーマクラシックと、2戦2勝のライアン・ムーアをみたび背に迎えるジェンティルドンナの3連覇も充分あり得る。

　ダービー馬ワンアンドオンリーも、世代の頂点に立った東京コースなら、折り合いを欠いて9着に終わった菊花賞のようなことはないだろう。

　皐月賞馬イスラボニータの堅実さは天下一品で、掲示板を外す可能性がもっとも小さいのはこの馬ではないか。

　天皇賞・春を連覇したフェノーメノは、休み明けの天皇賞・秋で14着に惨敗したが、叩き2戦目のここで一変するかもしれない。

　外国馬は3頭出走してくるが、これだけ強い日本馬が揃うと、去年、今年と凱旋門賞を連覇したトレヴ級の馬でないと勝負にならないだろう。

　ということで、結論。

◎ハープスター
○ワンアンドオンリー
▲イスラボニータ
△スピルバーグ
×ジェンティルドンナ

　条件戦なども含めた印象で、今年の3歳馬はレベルが高いような気がする。3歳馬3頭の3連複なら馬券は1点でいいのか……いや、そういうセコい発想はよくない。いつもどおり、馬連にする。