プレミアリーグの時間BACK NUMBER
時間を巻き戻した“英雄”ドログバ。
チェルシーの頼れる「第3FW」復活!
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byTomoki Momozono
posted2014/11/01 10:40
恩師モウリーニョに呼び戻され、往時の得点力を発揮しつつあるドログバ。ベテランらしいしぶとさも光る。
偉大な「第3FW」は再びタイトルを手にするか。
続くリーグカップ戦第4ラウンド(2-1)では、各紙から一様にチーム内最高の評価を得ている。ドログバは、休養を与えられたジョン・テリーの代わりにキャプテンの腕章を巻き、ピッチ上のリーダーとしてチームを牽引した。
対戦相手は4部リーグのシュルーズベリーだったが、しぶとく守られた前半は両軍無得点に終わっていた。格上にとっては、番狂わせの危険な匂いが漂う嫌な展開だ。しかしドログバは、後半早々の48分に右からのクロスをボレーで射止め、欲しいところでチェルシーに先制点をもたらした。81分の勝越し点は相手DFのオウンゴールだが、これも左からのクロスを競ってプレッシャーを掛けたドログバが、シュルーズベリーの不運の原因だったと言える。
偉大な「第3FW」がマリボル戦から3試合連続でゴールを記録したチェルシーは、10月末までの全14試合で、ストライカー3名が計14得点。昨季は「FW不在」に泣いたチェルシーが、ドログバが時間を巻き戻すように勝負強さを見せ始め、タイトル獲得を目指して前進を続ける。