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CLで価値あるドローは内田のおかげ?
流れを変えた“ボランチ的”センス。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2014/10/01 16:30
右脚には分厚いテーピングが巻かれていたが、チームに貴重な勝ち点をもたらした内田篤人。「出ないと意味がない」という舞台で、結果にこだわる内田らしさが存分に発揮されていた。
「次の試合で勝てないようだと厳しいと思う」
内田は試合後に、こう語った。
「自分たちのホームで勝ち点3を取っていかないと、後々、苦しむのは目に見えていますから。次の試合(ホームで行なわれるスポルティング戦)で勝てないようだと厳しいと思う」
今シーズンはバイエルンやチェルシーと引き分け、ドルトムントに勝つなど、力のある相手に対してはまずますの試合をするものの、力の差がある相手からしっかり勝ち点を獲ることが出来てない。この試合の前半で見えた課題は、この試合で急にわきあがったものではないのだ。
この試合で見せたようなプレーを続けていくことで、攻撃のリズムを作る。それこそが、ドイツに来てから守備での成長を目指してきた内田に求められる新たな役割なのではないだろうか。