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リーガを飛び交った659億円の移籍金。
バルサ、レアルの世界戦略と“面子”。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2014/09/04 10:30

リーガを飛び交った659億円の移籍金。バルサ、レアルの世界戦略と“面子”。<Number Web> photograph by Getty Images

昨年獲得したギャレス・ベイルと、今夏獲得したハメス・ロドリゲス。2人合わせて1億6600万ユーロ(約230億円)の移籍金は、欧州の頂点に立つための投資となるだろうか。

面子、話題作り、そしてマーケティング。

 ひとつは面子と話題作りだ。バルサがスアレスに8100万ユーロ(約111億円)出しているのに、今年のマドリーはクロースに“たったの”3000万ユーロ(約41億円)では男が立たない。それに、ニュースになればなるほど注目され、ショップが賑わう。現に入団発表から数日で1枚100ユーロ(約1万3700円)の名前入りユニフォームが40万枚以上売れたそうだ。売り上げのうち7割はアディダスが持っていくが、3割はクラブに残るといわれている。

 もうひとつは、コロンビアのファン市場を開拓するためだろう。ファンが増えればグッズが売れるし、新たなスポンサー獲得の芽も出てくる。またコロンビアとマドリーの結びつきが強くなるのは、ペレス自身にとっても都合が良い。というのも、本業で会長を務める建設会社ACSが、6月初め、総工費6億9200万ユーロ(約952億円)超の高速道路建設プロジェクトをコロンビアで落札・受注しているからだ。

 ちなみにACSの子会社はこの夏マドリーがツアーを行なった米国でも高速道路建設を受注しており、中国ツアーを行なった'03年には京唐でのコンテナターミナル管理のための合弁会社を彼の地で作っている。

 マーケティングに依って立つペレスのやり方は、ファンを喜ばせるのは間違いないけれど、出番を失う一部の選手やチームプランの再考を余儀なくされる監督にとっては厳しいものだ。が、銀河系選抜の頃からマドリーはこんなクラブ。誰であろうとトップには逆らえない。

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