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田中、ダルビッシュ、岩隈、松坂。
4人の日米成績比較から見えるもの。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2014/06/14 10:40
メジャーでは珍しく、感情をむき出しにして投げる田中将大。その圧倒的なエネルギー量は日本時代のままだ。
4人の日本時代の成績を並べてみると……?
さて、2日間に先発した松坂、岩隈、ダルビッシュ、田中という4人の投手の日本時代の成績を比べてみた。
AからDの投手が誰か、分かるだろうか?
●A
勝敗 108勝60敗
防御率 2.95
奪三振 1355個
●B
勝敗 107勝69敗
防御率 3.25
奪三振 1175個
●C
勝敗 93勝38敗
防御率 1.99
奪三振 1250個
●D
勝敗 99勝35敗
防御率 2.30
奪三振 1238個
各カテゴリーで似通った数字が出ているのが興味深い。
ちなみにAとDの両投手は甲子園の優勝投手であり、Cは甲子園の準優勝経験がある……ということで――。
A 松坂
B 岩隈
C ダルビッシュ
D 田中
となる。
実働年数が松坂は8年、岩隈は11年、ダルビッシュと田中はともに7年だから、一概には比較できないが、さすがに球界を代表するエースだったことはある。