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芦毛対決か、はたまた兄弟対決か?
混沌とする府中マイルの女王争い。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/05/17 08:00

芦毛対決か、はたまた兄弟対決か?混沌とする府中マイルの女王争い。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

スマートレイアーがヴィクトリアマイルで勝てば、芦毛のディープインパクト産駒では初のGI制覇となる。

まともなら一番強いメイショウマンボ。

 状態さえまともなら一番強い、と誰もが認めるのが、武幸四郎の手綱で昨年牝馬GIを3勝したメイショウマンボ(4歳、父スズカマンボ、栗東・飯田祐史厩舎)だ。

 何しろ、凱旋門賞に出たとしても面白いのではないか――と思わせてくれた力の持ち主である。

 しかし、前走、「武兄弟対決になるか」と言われた大阪杯で7着に惨敗し、株を下げてしまった。だが、あのときはフケ(発情)のせいで能力を出せなかった可能性がある。昨年、10着に大敗した桜花賞の敗因もフケだったかもしれず、そうした様子が完全に見られなくなった次走のオークスを圧勝した。

 今回も昨年同様「変身」し、大阪杯では見られなかった、武兄弟の激しい叩き合いが見られるかもしれない。

デニムアンドルビーも東京コース適正あり。

 まともなら怖い、という点ではデニムアンドルビー(4歳、父ディープインパクト、栗東・角居勝彦厩舎)も同様だ。前走のドバイシーマクラシックは10着に大敗したが、昨年のジャパンカップでジェンティルドンナの鼻差の2着になった実力馬である。フローラステークスを勝っているように、東京コース適性も高い。マンボと同じく「変身」に注意が必要だろう。

 このレースの傾向として「4歳馬が強い」ということが挙げられる。過去8年で4歳馬が連対しなかったことは一度もない。1、2着独占が4回あり、うち1回は1着から4着までが4歳馬だった。

 もう1頭の芦毛馬クロフネサプライズ(父クロフネ、栗東・田所秀孝厩舎)も4歳だ。「芦毛は芦毛でも驚きのクロフネサプライズだ!」なんていうことになる可能性もゼロではない。

【次ページ】 4歳世代は他にも有力馬が……。

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