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チャレンジとルール解釈の変更。
~MLBビデオ判定拡大の余波~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2014/04/26 10:50

チャレンジとルール解釈の変更。~MLBビデオ判定拡大の余波~<Number Web> photograph by Getty Images

新制度は概ね好評のようだが……(写真は4月20日、一度はセーフとされた盗塁がチャレンジでアウトになったイチロー)。

危険を避けるために存在したルールの隙間も消える?

 こうなると、もうひとつ気になるのは、いわゆるネイバーフッド・プレー(容認プレー)の判定がどう変化するかだ。送球や捕球が正確で、タイミング的にも問題がなければ、走者のタックルを避けるため、野手はきちんとベースを踏まなくてもよいとするのは、従来、暗黙の約束事になっていた。

 ただし、ネイバーフッド・プレーはルールブックに明記されていない。あくまで審判の主観に委ねられているわけで、場合によっては2013年ALCSのレッドソックス対タイガースの試合で起こったケース(ボストンの遊撃手スティーヴン・ドゥルーが、明らかに二塁を踏みそこなっていたにもかかわらず、アウトがコールされた)が再現されないともかぎらない。

 ビデオ審議が導入されたいま、この約束事にはどのような対処がなされるのか。無駄な怪我を防ぐという意味ではなかなかうるわしい風習であるだけに、極端に頭の固い裁定が下されるのも困りものなのだが。

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