ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
ゴルフの広告になぜプロ野球選手!?
憧れと共感を両立した人選の理由。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byAFLO
posted2014/02/05 10:40
カーディナルス時代、チームメイトのアルバート・プホルスが設立した基金のチャリティマッチに夫婦で参加した田口壮は、ゴルフ歴20年。
減少の一途をたどるゴルフ人口、突破口は「自由度」。
これがまた、メーカーが目論んだユーザーの心を揺さぶるポイントだった。同世代の憧れだった野球選手たちと、同じゴルフというフィールドで競い合えたら……そんなふうに、当時の野球少年たちのモチベーションをくすぐることができれば、十分な付加価値になると考えたのである。
9人の野球人はこの冬、メーカーオリジナルの名刺を携帯しながら、ユニフォーム姿でゴルフショップの店頭に立ったり、試打イベントに参加したりと大忙し。2月には、年に一度ゴルフメーカーが一堂に会す展示会(ジャパンゴルフフェア)にも姿を見せる予定だ。
ゴルフ人口は減少の一途をたどっており、クラブもボールも、なかなか売れない時代。けれど性別年齢を問わず、プレーできる層が幅広いのがゴルフの良さ。見方によっては、商品のプロモーションの自由度が高いのもまた、事実なのである。