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フォルランと柿谷のコンビを長居で。
超大物がもたらす得点、集客、成長。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byREUTERS/AFLO
posted2014/01/30 10:45
昨年11月の代表の試合で、衰えぬフィットネスを見せ付けたフォルラン。世界のトップFWがJで見せるプレーに期待したい。
代表でも、南アW杯では得点王と大会MVPを獲得。
2010年ワールドカップ南アフリカ大会では、3位決定戦までの全7試合に先発し、6試合にフル出場。ルイス・スアレス(リバプール)と2トップを組んでの先発が3試合、エディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)と2トップを組んでの先発が1試合、そしてスアレス、カバーニの2トップのトップ下での先発が3試合。計5得点で得点王になり、大会最優秀選手に選ばれた。
昨年のコンフェデレーションズカップでは5試合中3試合に先発フル出場し、1試合途中出場。1ゴールを挙げたナイジェリア戦ではウルグアイ史上初の代表100キャップを記録している。
日本代表との対戦経験もある。2003年3月28日、国立競技場で行われたジーコジャパンとの対戦ではフォルランが1得点を挙げて2-2(日本の得点者は中村俊輔、稲本潤一)。2008年8月20日に行われた岡田ジャパンとの親善試合の際には来日しなかったが、昨年8月14日に宮城で行われたザックジャパンとの対戦では直接FKからのゴールも含め、2得点を挙げている。日本はこの試合で2-4と惨敗。あのときの強烈な印象は今も記憶に新しい。
現在34歳、そのパフォーマンスはいまだ健在。
もっとも、所属クラブでは2010-2011シーズンに8得点に終わったのを皮切りに下降線を辿っていたのは否めない。2011年夏にはセリエAインテルに加入して長友佑都とチームメートになるも、ケガなどで結果を出せず、2012年夏にブラジルのインテルナシオナルへ移籍。しかし、そこでも次第にポジションを失っていき、移籍先を探していた。
34歳という年齢に不安を覚えるファンもいるだろう。ただ、往年のビッグネームが来日したときの年齢を見ると、鹿島のジーコ(ブラジル)はJリーグ開幕時40歳。市原(現千葉)のピエール・リトバルスキー(ドイツ)は33歳。キャリアの晩年ではあったが、Jリーグを牽引するだけの実力を示していた。
最近でいえば、2011年に34歳で清水に入ったフレドリック・ユングベリ(スウェーデン)のコンディションが最悪だったことも脳裏をよぎるが、ウルグアイ代表でのパフォーマンスを見る限り、フォルランなら大丈夫だろう。