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日本人選手の言葉で振り返る2013年。
ブンデスで前に進む者、苦しむ者。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2014/01/16 10:40

日本人選手の言葉で振り返る2013年。ブンデスで前に進む者、苦しむ者。<Number Web> photograph by AFLO

長いウィンターブレイクも終わり、まもなく後半戦が始まる。内田篤人のシャルケはCLベスト16でレアル・マドリーと対戦。バロンドール獲得で勢いに乗るロナウドを、対峙する内田は止められるか。

酒井宏樹「休みは無いと覚悟している」。

 乾の発言からおよそ1週間後の5月15日、ハノーファーの練習場をたずねた。シーズンも残り1試合となった時点で、酒井宏樹は右MFの位置ではあるが、コンスタントに先発するようになっていた。

 2012年のロンドン五輪でベスト4に進んだチームの中で中心選手だった酒井は、大きな期待とともにハノーファーへと移籍した。しかし、シーズンの中盤までは思うように試合に出られていなかった。

「すごく良い周期でプレーできていると思います。まず、ミスが起こることが少なくなってきている。もちろん、技術的なミスはありますけど、判断的なミスは少なくなっていると思います。試合をこなすごとに、難しい状況で自分のボールにすることが出来ているなと思いますね」

 そのように近況を語ったあと、酒井はこう続けた。

「今の形で良い感じでハノーファーでのシーズンを終えることができるならば、来シーズンはすごく早いタイミングで戻って来たいですし。休みは無いと覚悟しないといけない」

 と話し、ハノーファーでのさらなる活躍についての想いを口にした。

 その言葉通り、今シーズンは開幕から全開で飛ばした。ライバルであるキャプテン、チェルンドロの怪我もあったとはいえ、右サイドバックのレギュラーとして17試合中で16試合に出場。これは現時点で、チームのディフェンダー登録の選手としては最多の数字だ。

 チェルンドロが怪我から復帰したことに加え、ウインターブレイク中にスロムカ監督が解任され、コルクト監督が就任した。ここから新たなレギュラー争いに挑む酒井は、2013年に手にした自信をどのように活かしていくことが出来るだろうか。

細貝萌「テーマは『覚醒』ですね」

 7月5日。'13-'14シーズンの前のオフを過ごしていた細貝萌に日本でインタビューしたときのことだ。レバークーゼンからヘルタ・ベルリンへと移籍することが決まっていた細貝は、新たなシーズンを見据えて、こう話していた。

「自分に対して、すごく期待しています。テーマは『覚醒』ですね。一気に成長したいと思っているし、変わりたいと思っています。良い形で自分も成長しつつ、何か残していけたらいいなという気持ちは強いですね。日本代表に入っている、入っていないは別として、日本代表のポジションの選手よりも俺のほうが出来ると思っている選手はたくさんいると思う。自分もそういう強い気持ちをもって、シーズンを戦っていきたいなと思います」

【次ページ】 中心選手となり、移籍選手の最高評価を得る細貝。

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