リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
強いバレンシアが帰ってくる!?
「身売り」は全てを解決できるか。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2014/01/08 10:30
18節を終えて、7勝2分9敗で8位に沈むバレンシア。昨年末、アトレティコに0-3で敗れた後、今季就任のジュキッチを解任した。
障害はあれど、背に腹はかえられない。
リムに関してもうひとつ懸念事項があるとすれば、モウリーニョやクリスティアーノ・ロナウドらの代理人ジョルジュ・メンデスが彼のビジネスパートナーだということだろう。昨季のデポルティボがメンデスのクライアントだらけだったのは、レンドイロ会長とメンデスの長い付き合いのせい。もちろんそんなチームでも機能すれば問題はないのだが、今季デポルティボは2部にいる。
それでも背に腹はかえられないのがいまのバレンシアだ。ジュキッチ解任後の年末、新監督にアルゼンチンのピッツィを招いた際も、リムがもたらす補強費で口説き落とした可能性がある。
覚悟を決めたバレンシアは、バンキア銀行のOKは出るものと踏んでいる。古くからのファンの中には身売りを快く思わない者もいるだろうが、我々第三者は強いバレンシアをまた見てみたい。