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<HONDA Method> ソルティーロが本田圭佑を超える日 最終回 「『スペシャルクラス』の可能性」
text by
榎森亮太Ryota Emori
photograph byShigeki Yamamoto
posted2013/12/23 08:00
ソルティーロ指導ディレクターを務める鈴木良介(左)と共にスペシャルクラスの方向性を語る榎森。
落ちた子たちも、本田のように這い上がってほしい。
――それにしても、本田は「スペシャルクラス」にかなり入れ込んでいますよね。
ソルティーロ ファミリア サッカースクール
本田圭佑がプロデュースするサッカースクール。2012年5月にスタートし、現在、大阪・神戸地区を拠点に7校、東京・埼玉に3校の計10校で活動している。12月10日に、11校目となる大阪・久宝寺校が開校した。
本田圭佑がプロデュースするサッカースクール。2012年5月にスタートし、現在、大阪・神戸地区を拠点に7校、東京・埼玉に3校の計10校で活動している。12月10日に、11校目となる大阪・久宝寺校が開校した。
「このクラスのカリキュラムは、本田選手が日本に帰国した際に一緒に行なったトレーニングに凝縮されています」
――あれは、コーチ全員が勉強になったと思う。本田も、「そういえば、あのスペシャル、どうなった?」みたいに、関心のない感じで聞いてくるけど、めちゃ興味あるのが見え見え(笑)。でも、彼がスペシャルクラスを成功させたいという理由はわかる気がする。憶測でしかないけど、ガンバ大阪のユースに上がれなかった時に感じたことをスクールに注入しようとしているんだろうなと。
「僕が特に強調したいのは、その部分です。今回もセレクションで落ちた子たちには全員に電話をしました。残念だけど、これは大きなチャンスになるんだと。本田選手もセレクションに漏れたけど、日本代表に上り詰めた。これは、大きな説得力を持つと思います。セレクト自体、僕はあまり好きではないけど、実際、落ちた子も毎朝悔しくて走っているという話を聞くと、良かったなと思いますね」
11回続いたこの連載も今回が最終回となりますが、ソルティーロはまだまだ続きます。本田圭佑を超えるその日を見据えて。