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オッズで見るW杯組合せの“死地度”。
日本のGL突破2.25倍は高い? 低い?
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAP/AFLO
posted2013/12/11 16:30
コンフェデ杯の時にも懸念された反対デモを避けるため、リゾート地コスタドサウイペで行なわれた抽選会。本大会までに諸問題は解決されるのか。
スペイン、オランダをチリが追うグループB。
では2010年の南ア大会でファイナルを戦った、スペインとオランダがいるグループBはどうだろうか。守備に不安があるオランダのオッズは芳しくないが、基本的には2強と見ていい(スペイン:1.17倍、オランダ:1.4倍、チリ:2.2倍、オーストラリア:10倍)
ただしグループBの場合は、何位で通過するかが他のグループにも増して重要になる。グループ2位で通過した場合、隣のグループAをトップで勝ち上がってくるであろうブラジルと当たる確率が、限りなく高くなるからだ。
野次馬的な視点で言わせてもらえば、ブラジルとはどちらが当たってもいい。ブラジルとオランダは噛み合わせがいい。両者は3年前も、大会のベストゲームの一つに挙げられる試合を演じた。他方、ブラジルとスペインが当たれば、ファンは決勝戦ばりの豪華なカードを16強対決で堪能できる。
フランス、ブラジル、アルゼンチンは勝ち抜け濃厚か?
ちなみに他のグループを概観しておくと、グループEのトップ通過予想はフランス(フランス:1.2倍、スイス:1.57倍、エクアドル:1.91倍、ホンジュラス:8倍)。今回の抽選で、死のグループが3組もできる原因となった10月のFIFAランキングが、あっさりと否定されているのがわかる。
グループFのアルゼンチンは、グループAのブラジル並に決勝トーナメント進出が確実視されている(アルゼンチン:1.07倍、ボスニア・ヘルツェゴビナ:1.67倍、ナイジェリア:2.25倍、イラン:7倍)。
そのブラジルは1.02倍だ(同組はクロアチア:1.83倍、メキシコ:2.1倍、カメルーン6倍)。
そしてグループHは、順当にベルギーが推されているという状況だ(ベルギー:1.17倍、ロシア:1.4倍、韓国:2.87倍、アルジェリア:5倍)。