沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
“王”ロードカナロア不在のマイルCS。
純粋マイラーを圧倒する“別路線組”。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2013/11/16 08:01
今年2月に京都記念を制し、武豊の27年連続重賞制覇をもたらしたトーセンラー。デビューから20戦目にして初の1600mとなるが、鞍上は「対応できる」とコメントした。
2年連続で活躍する馬も多い。今年のメンバーでは?
激戦や圧勝が多いと同時に、'84年に創設された比較的新しいGIでありながら、連覇した馬が5頭(ニホンピロウイナー、ダイタクヘリオス、タイキシャトル、デュランダル、ダイワメジャー)、連続2着の馬が3頭(バンブーメモリー、エイシンプレストン、スーパーホーネット)もいる。
今年のメンバーを見ると、なんと去年1、2、3、5、6、16着になった馬が出ている。
好調を維持する、ジェンティルドンナの全姉ドナウブルー。
去年の勝ち馬サダムパテック(牡5歳、父フジキセキ、栗東・西園正都厩舎)は、その後勝ち鞍から遠ざかっていたが、前走のスワンステークス3着で久しぶりに「らしさ」 を見せた。
去年2着だったグランプリボス(牡5歳、父サクラバクシンオー、栗東・矢作芳人厩舎)も叩き3戦目のここは走ってきそうだ。3着だったドナウブルー(牝5歳、父ディープインパクト、栗東・石坂正厩舎)も、全5勝のうち4勝がマイルだし、前走の府中牝馬ステークスで2着と具合はよさそうで、何よりジェンティルドンナの全姉という血統から、いつGIを勝っても不思議ではない。
去年5着だったリアルインパクト(牡5歳、父ディープインパクト、美浦・堀宣行厩舎)も復調気配だし、6着だったダノンシャーク(牡5歳、父ディープインパクト、栗東・大久保龍志厩舎)は今年の安田記念で3着になっている……と見ていくと、際限なく買い目が多くなりそうなので、ここらで結論。
◎トーセンラー
○ダークシャドウ
▲クラレント
△ダノンシャーク
×レッドオーヴァル
本文中でたくさんの馬に言及したわりに、印は少なくなった。こういうときは当たるような気がする。