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1試合でMLB投手1年分の酷使度!
米指標で見る、マー君160球の衝撃。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byHideki Sugiyama
posted2013/11/06 11:45
日本一を決めた瞬間の田中。星野監督は試合後に「考えられないような継投なんだけれども、どうしたって田中が行くと言うのでね。最後はあいつ(田中)がふさわしいだろうと。彼に託した」とコメントした。
田中の獲得にリスクを感じる米球団関係者も……?
もちろん、アメリカと違って日本は先発投手の登板間隔も長く、疲労や回復の度合いは違う。今回はあくまで、アメリカに存在する指標を元に、田中の投球数を分析した。
あくまで「アメリカ発想のひとつの見方」と思って欲しい。
しかしだからこそ、この数字を見たアメリカの球団関係者の中には「田中を獲得したら、将来的なリスクを背負うことになる」――そう考える人がいても、不思議はないのである。
これからアメリカでの「田中株」はどう評価されるのだろう?
「ニューヨーク・タイムズ」のヤンキース番、デビッド・ワルドスタイン氏はツイッター上で、
「ヤンキースは田中が175球を投げたことを心配はしていない。獲得を強力に推し進めていく模様だ」
とつぶやき、付け加える形で、
「メディカルチェックの成り行きを心配している」
と11月5日にツイートしている。
このオフ、様々な意味で田中将大の動向が日米で注目されているが、将来的にケガがないことを祈りたい。