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葛飾区が産んだ「昭和の2大スター」
両さんと寅さんに、教わったこと。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2010/12/18 08:00
葛飾に学ぶ、日本の未来戦略(?)
おそらく葛飾区の好印象を作っているのは、両さん・寅さんという二大キャラ、二大ソフトである。いずれも葛飾を良きところとして舞台設定し、これらの人気シリーズを見た人々は、みな葛飾にいいイメージを持つ。
葛飾は、期せずして、ものすごいソフト戦略を全国各地に対して展開してきたというわけだ。
これって、結構、これからの日本のあり方を示唆する何かなのではないのかな。
今後の日本は、人口も減るし、韓中の追い上げも激しいし、従来のように「黙っていても日本は高性能・高品質イメージ」の時代は終わったとみていい。無表情な日本人、顔の見えない日本では、今後はやっていけないと知るべきだろう。
そこで出てくるのは、やはり日本のキャラクターであり、好感度であり、イメージ戦略だと思うのだ。
全世界で受け入れられる、寅さんは誰で、両さんは誰か。
幸いなことに、我々の国には、ドラえもんがいて、トトロがいて、ポケモンがいる。それだけじゃない、カラテ、ニンジャ、フジヤマ、サムライだって、キャラの立った切り札ソフトだ。
それらを「現在日本」にどう結びつけ、好印象、イメージアップにつなげることが出来るか。
それって、今後日本の大きなテーマなのではないかと思う。