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ワールドシリーズ、戦力を徹底比較。
上原浩治の右腕に世界一がかかる!
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAP/AFLO
posted2013/10/23 11:30
ワールドシリーズに臨むにあたり「ここまできたら特別なことを考えるのではなく、やるしかない。気持ちで負けることなく、やっていきたい」とコメントした上原。
経験値の上原か、勢いある若手のローゼンタールか?
上原浩治、38歳。
大きな舞台を経験しているだけでなく、抑えても、打たれたとしても翌日には気持ちを切り換えられる経験値がある。
一方、カージナルスのクローザー、ローゼンタールは100マイルのフォーシームを投げる(上原よりも10マイルほど速い)。彼が小気味よく三振を取っていく様子を見ると、「打てない……」と相手打線が意気消沈してしまうのも分かるが、えてして若いブルペン投手は、大舞台で制球力を乱しがちである。
ローゼンタールはワールドシリーズという舞台で、強心臓ぶりを発揮できるかどうかが問われる。
さてさて、優勝の瞬間、マウンドに立っているのは、果たして上原かローゼンタールのどちらだろうか――。