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デザイン、性能、音、打感……。すべてでゴルファーを圧倒する、ミズノのアイアンの魅力に迫る! 

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奥山泰広&高成浩

奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)

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photograph byNanae Suzuki

posted2013/08/29 06:00

デザイン、性能、音、打感……。すべてでゴルファーを圧倒する、ミズノのアイアンの魅力に迫る!<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

「YORO JAPAN」によるクラフトマンシップ。

  ファッションじゃないっつうの! 2011年には世界ランキング1位、ヨーロッパとアメリカの同時賞金王になるなど、トップレベルのゴルファーだっつうの。プレーに正確性と安全性を重視し、理論派でもある彼がミズノのアイアンを長年使い続けていることが、ミズノの素晴らしさを証明しているんじゃないかね? ワトソン君……じゃなかった奥山!

奥山   最後のシャーロック・ホームズのセリフを引用したギャグは、今じゃあ誰もわかりませんよ。ま、それはさておき……んじゃあ、何がそんなに良いんですか?

  ひと言で表すと「クラフトマンシップ」だな。すなわち熟練の職人が丁寧に作り上げることによって性能、音、打感、デザインなど、すべてが高次元にバランスされているんだ。その職人たちのことを、岐阜の養老工場をもじって「YORO JAPAN」って呼ぶんだ。

奥山   へえ~。侍ジャパン、なでしこジャパンの次はYORO JAPANですか。なんか、ワクワクしてきました。

アイアンは見た目の美しさが大事なのだ!

  ふふん、まずはこれを見ろ~! ジャジャ~ン!!

奥山   おおっと、ミズノの「MP-64」じゃないっスか。どうしたんです?

  実は、ゴルフに再トライしようと、既に買ってあったんだよ。

奥山   な~んだ。道理でミズノのことに詳しいワケですね。それにしても美しいクラブですね……おっと、外見ばっかりにとらわれていると、また怒られそうだな。

  いやいや。アイアンに限っては、見た目の美しさは重要なんだよ。YORO JAPANのリーダー、この道ひと筋三十余年の伊藤友男さんが、クラブ作りで最も大切にしているのは「バランス」なんだ。トップエッジとリーディングエッジとネック、この3つが交わる部分の見え方が美しいか否か!?……にこだわっているんだ。美しいクラブは構えたときにしっくりキマるらしい。

奥山   ホントですか~!? 概念的な話だから、ナンか、信じられないなぁ。

  まさにそこ! クラブ作りには概念的なコトが大事なんだよ。例えば、ミズノの契約プロの手嶋多一プロは感性が非常に鋭くて、新しいクラブを試した際「手が痛い」とか「足が痛い」とかって表現するらしい。またあるプロは「良いクラブは持った瞬間、軽く感じる」と言うんだけど、そのクラブは決して軽くはないんだ。そうしたプロなりの表現方法をクラフトマンは的確に理解し、具体的なカタチにするってワケ。

奥山   なるほど。概念的なコトを具現化するんですね。その最終型が、この美しいアイアンってワケですね。

【次ページ】 素材、製法、技術にとことんこだわる!

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