MLB東奔西走BACK NUMBER
上原浩治が急に化けた!?
絶好調の鍵は二重の“緩急”。
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byGetty Images
posted2010/09/20 08:00
9月15日現在で上原の成績は1勝1敗9S、防御率は2.48。奪三振数は40になる。オリオールズも8月を勝ち越し、9月15日までで9勝5敗と好調だ
評価が急上昇した上原のメジャー残留は決定的。
2009年にボルチモア・オリオールズでメジャーデビューを果たして今年で2年目。昨年から今季前半までは4度も故障者リスト入りを経験し、「体調が常に不安」「連投は無理」等々、ネガティブなイメージがつきまとっていた上原。
それが7月以降の破竹の活躍で、球団関係者、メディア、ファンの心象は一変してしまっている。そもそも今季限りで契約が切れる予定だった上原だが、来年もメジャーのマウンドに立つ勇姿は見られるのはまず間違いないと言っていいだろう。
巨人時代の同僚で、なおかつ同い年の高橋尚成も、メッツでクローザーを務め素晴らしい結果を残している。160km前後の速球を投げるのが常識になっているメジャーのクローザーの中で、日本人2投手の大活躍は実に小気味いい。