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ダービー馬キズナと武豊。
夢の続きは凱旋門賞へ。
~競馬人と血統が導いた復活劇~
text by

阿部珠樹Tamaki Abe
photograph byAFLO
posted2013/06/23 08:00
ウイニングランは満場の拍手とユタカコールに包まれた。
今年のダービーのあと、東京競馬場は特別な幸福感に包まれていた。
1番人気の勝利ではあったが、馬券を取り損ねた人も少なくはない。それでもみんなが納得した顔をしていた。レースを終えた馬が引き上げてくる検量室の混雑も久しぶりだった。ここしばらくは勝ち馬の関係者だけが熱を帯び、ほかは冷静にその光景を眺めるような雰囲気が多かったが、この日は誰が関係者なのかわからないほど、みな上気した顔をしていた。泣いている顔もあった。競馬界のシンボルとダービーが組み合わさって生まれる熱化学反応はさすがにすさまじかった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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