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ダルビッシュ、衝撃の今季初登板!
“ほぼ完全試合”に導いた球種とは?  

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byGetty Images

posted2013/04/03 15:50

ダルビッシュ、衝撃の今季初登板!“ほぼ完全試合”に導いた球種とは? <Number Web> photograph by Getty Images

パーフェクトゲームを逃した瞬間、打球の行方を追いながら照れたように少し笑ったダルビッシュ。今回はチャンスを逃したが、本当の伝説の始まりはこれからだ。

メジャーで成功するために必須の、ある球種とは?

 メジャーで成功する秘訣は、「ムービング・ファストボール」。

 打者の手元で微妙に変化するこの球をモノに出来るか否か、ということがひとつのポイントなのだ。芯をずらすことで、内野ゴロ、あるいはファウルでカウントを稼ぐことが可能となる。

 昨季はボールの質感に戸惑いを感じていたダルビッシュだが、アストロズ戦の内容を見る限り、完璧にボールにアジャストメントし、カウントを整えるカッターを多用し始めたようだ。

 つまり、初登板の内容を見る限り、フォーシームの封印、カッターの制球力向上が最大の進化である。

 なんといっても投球数111のうち、ストライクが78球。昨季は四球で苦しむ試合が多かったが、アストロズ戦ではゼロだったのだから!

自らの多彩な変化球をダルビッシュはどう投げ分けているのか?

 もともとダルビッシュは球種が多彩な投手として知られ、持ち球はこれだけあると分析されている。

・フォーシーム
・ツーシーム
・カッター(カット・ファストボール)
・スプリッター
・チェンジアップ
・カーブ(ハード&スロー)
・スライダー

 ただしアメリカでは、いくら球種が豊富でも、試合では調子のいい球を見極めて3種類程度に絞る方がベターだとされている。

 ダルビッシュはカッターを軸に、スライダーと縦の変化球(ハードカーブか?)を決め球として使っていた。スプリッターもちらほら。3~4種類の球を自由自在に操っていた印象だ。

【次ページ】 昨年のメジャー初登板はハラハラする出来だったが……。

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