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MLBマニアの外国人助っ人総チェック!
~濃厚なクセ者ぞろいのセ・リーグ編~ 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byKyodo News

posted2013/03/12 10:30

MLBマニアの外国人助っ人総チェック!~濃厚なクセ者ぞろいのセ・リーグ編~<Number Web> photograph by Kyodo News

ロッテとのオープン戦で無死一塁からバント安打を決め、自らセーフをアピールするDeNAのナイジャー・モーガン。

映画『ミスター・ベースボール』で日本の野球をお勉強。

Tomo 「ブライアン・マティス、クリス・ティルマンら目立たないけど粒揃いのオリオールズ投手陣にあって、'09年のルーキーシーズンには、運のいいピッチングが続いてROY(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)にも選出され……そうな勢いだったんですが、脛に打球を受けてシーズン途中で脱落。翌年も開幕ローテ入り……の予定だったんですが、オフにチームのCM撮影があって、肩の故障が完治不十分だったのにマウンドで迫真に迫るピッチング見せようとして治りかけていた故障を悪化させ開幕に出遅れてしまうという、人が良いんだかおっちょこちょいなんだか分からないエピソードがあります。ボール自体は傍目には打ちやすそうに見えるんですけど、一人相撲をして短いイニングでマウンドを降りることも少ないですし、故障さえ無ければシーズンを通してローテで回っていけるんじゃないでしょうか」

Toyo 「行けると思います。それにバーゲセンは来日する際の予備知識として、あの“最高の教科書”“バイブル”とまで讃えられている、映画『ミスター・ベースボール』を何度も何度も観てきたと、胸を張って言ってましたからね。それはそれは……侮れませんよ」

Tessy 「“ミスター・ベースボール”で予習! それはマズいですね。日本の女性が、みんな映画の中の高倉健監督の娘みたいに簡単に寝てしまう女だと思われたら困ります。高木守道監督の義理の姉の孫であるNHKの片山千恵子アナウンサーを名古屋に近づけてはなりません」

★ブラッド・バーゲセン注目ポイント「ゴロを打たせる粘りのピッチングと日本文化の認識」

平凡すぎる名前の“スズキイチロー”はベネズエラ出身。

●ホセ・ロペス(巨人) 内野手 推定年俸 8000万円

Tomo 「それでは最後ですね。巨人は日本でもお馴染のホセ・ロペスを獲得しました。この人はマリナーズで'06年~'09年の4年間二塁手のレギュラーでしたからイチローの試合を観ていた人はよくご存じだと思います」

Tessy 「どうでしょう。ホセ・ロペスっていう名前はあまりにも平凡ですからねぇ。出身地のベネズエラでは『タナカ・ヒロシ』ぐらいの平凡さ、覚えてないんじゃないですか。なんとなく『矢吹ジョーと闘ってそうな名前だな』ぐらいのもので」

Toyo 「普通こういう被りやすい名前の人は、メジャーに昇格する時や、マイナーで同姓同名の選手がいた時にセカンドネームやあだ名に変えるのでここまでのベタは珍しいですよね。ちなみに過去の『ホセ・ロペス』を調べてみたんですけど、メジャーマイナー含めて40人くらいいました。ただ元カープのロペスも、元楽天のロペスも、名前はルイス・ロペス。こっちの方がタナカ・ヒロシじゃないですか。ホセ・ロペスはスズキイチローですよ」

【次ページ】 フォアボールを選べないあたりもイチローそっくり!?

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