JリーグPRESSBACK NUMBER
セレーゾ監督復帰で王者復活の狼煙!!
鹿島が春季キャンプで準備したもの。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byKyodo News
posted2013/02/18 12:00
就任にあたり「前と同等か、それ以上の成果を出したい」と語ったトニーニョ・セレーゾ監督(中央)と新加入の選手たち。(左から)植田直通、前野貴徳、ダヴィ、(1名おいて)野沢拓也、中村充孝、豊川雄太。
ベテランの中田が、サイドバックで豊富な運動量を披露。
中田は、サイドを何度も行き来するサイドバックで起用されているが、プレーはもちろん運動量的にも全く問題はなかった。
小笠原満男や本山雅志と同じ'79年組で今年34歳になるが、ホンダロック戦では再三、サイドを駆け上がり、ベンチで見ていた選手から冷やかしの歓声を浴びていたほどだ。
「今年は、左サイドバックだけど、自分的には問題はない。メンバーが大きく変わったわけじゃないので、コンビネーションも問題ないしね。左右のサイドでの攻撃の作り、全体の戦術的なことは、これから鹿島に帰ってから本格的にやると思うけど、選手の意識付けなど、今の時点でこれだけ出来ているのはいいことだと思う」
そう語って、中田は満足そうな表情を浮かべた。
攻撃のオプションも期待できそうだ。
新加入の中村もホンダロック戦でゴールを挙げたが、試合では再三、裏を取る動きで相手を翻弄した。鹿島には、スピードがあって裏を取る動きができる選手が少なかっただけに貴重な戦力となるだろう。
「今年は……勝ちたいっすね」
ホンダロック戦は、7-0で圧勝。
ボールはほぼ鹿島が支配し、ほとんど相手に攻撃をさせなかった。
セレーゾ監督も「自分たちが常にゴールを狙うという姿勢、ボールを取られてもすぐに奪ってゴールを狙うという姿勢が出せた。非常にいい練習が出来た」と、充実した表情で宮崎キャンプを総括した。
「今年は……勝ちたいっすね」
試合後、小笠原はそう言った。