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真のF1ドライバーは衰え知らず……。
小林可夢偉に「ブランク」の影響は!?
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byHiroshi Kaneko
posted2013/01/25 10:30
グランプリのコース上、ひとり佇む可夢偉は何を思う――。その熱く、クリエイティブな走りを、世界中のF1ファンがもう一度見たいと願っている。
'13年のシートを喪失した可夢偉にも復活の可能性十分。
昨年の12月18日に「残念ながら僕が求めていた、戦えるチームでの'13年のレースシート獲得は不可能という状況になりました」という声明を出してKAMUI SUPPORTという募金活動を終了させた小林可夢偉。今年の活動については、「F1以外のカテゴリーは考えていません。現在あるオプションのなかで、'14年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道を選択したいと思っています」と語っている。
一度は断念した'13年のレースシートだが、関係者によれば、まだ完全にあきらめた訳ではないという。しかし、最終的に可夢偉および可夢偉のマネージメントが'13年のレースシートを断念したとしても、それによって可夢偉の将来が絶望的な状況となるわけではない。
'14年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道がほかにあれば、迷うことなくその道を進めばいい。なぜなら、ドライビングは1年で衰えることはなく、レースシートを獲得するという仕事は、コース外のビジネスだからである。