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「言わせろ!ナンバー」で振り返る、
2012年重大ニュース! 【野球編】
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byNaoya Sanuki
posted2012/12/30 08:01
年内にヤンキースとの契約更新を済ませたイチロー。ピンストライプのユニフォームも背中の31番もすっかり板について見え、日本のみならずニューヨーカーからも愛される存在に。
ダルビッシュ有、ポスティングでレンジャーズへ。
●今季、ダルビッシュは10勝以上すると思う?
http://number.bunshun.jp/articles/-/204690/feedbacks
日本球界のエース、ダルビッシュ有がポスティング制度を用いて、ついにメジャーに移籍。2006年の松坂大輔を超える5170万ドルという金額でレンジャーズが交渉権を獲得し、6年契約の年俸総額は6000万ドル。「メジャーで通用するのか」ではなく、「どれだけ勝つのか?」に注目が集まりました。
10勝以上挙げる理由ならいくつでも思い付くが、9勝以下に留まる理由は怪我などの戦線離脱以外に思い付かない。確かにアーリントンは打者優位と言われるが、ダルビッシュには優れた適応・修正能力がある。環境に応じたピッチングを見せ、(最低でも)3点台前半の防御率にまとめてくれることに疑いはなく、レンジャーズ打撃陣が期待通りの援護をしてくれれば、(これまでの日本人先発投手の結果を見ても)一桁勝利に終わるというのは、全く現実感がない。 むしろ、「15勝(勝率6割)以上できると思うか」という設問の方が、多くの野球ファンの期待値に沿っているのではないだろうか。一プロ野球ファンとして「メジャーで二桁勝てない」ダルビッシュなど現時点で全く想像できないし、万が一にも今年達成できないようなことがあれば、その時に初めてこのような設問を投げかけてほしいくらいである。(ryolionsさん)
http://number.bunshun.jp/feedbacks/10280
ryolionsさんをはじめ、じつに90.2%の読者が「10勝以上する」と予想。メジャーデビュー戦となった4月9日のマリナーズ戦では、さすがのダルビッシュも緊張したのか2回までに5失点するなど乱調気味でしたが、打線の援護もあって勝利投手に。序盤戦こそ制球の乱れが目立ちましたが、シーズン途中で投球フォームを修正し、メジャーにアジャストしていったのはさすがでした。シーズンの通算成績は16勝9敗と悪くはありませんでした。「新1億ドルの男」として、来シーズンこそはポストシーズンに進出し、ワールドシリーズのマウンドに立つダルビッシュが見たいものです。