サミュエル・エトーの名言
パコ、オレはバルセロナに行くことが決まった。だから、明日この街を出ていかなきゃいけない。最後になるけど、明日の朝いっしょに走ろう。
サミュエル・エトー(サッカー)
エトーは14歳のときにレアル・マドリーにスカウトされたものの、選手として成長することができず、都落ちのような形で18歳のときにマジョルカに放出された。激しい気性をコントロールできずにいたが、マジョルカのルイス・アラゴネス監督とぶつかり合いながらも、一流のサッカー選手に、そして一人前の大人へと成長していった。'04年、バルセロナへの移籍が決まった日、練習相手を務めてくれたマジョルカの強化担当であり親友であるパコに電話を掛けたという。夜明け後の薄暗い公園をふたりで走り、練習につきあってくれた地元の高校生たちの家をひとりずつ訪ねてまわり、「一緒に練習してくれて、本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えたという。パコは言う。「エトーは、そういうヤツなんだよ。マジョルカで少年キャンプを企画したときは、カメルーン代表の合宿先から8時間かけて飛んできて、4時間だけ子供といっしょにいて、またカメルーンに帰っていったことがあった。決して自己中心的な人間なんかじゃない」。
Number647号(2006/02/16)
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