南ア・ワールドカップ通信BACK NUMBER
岡田ジャパンに覇気は無いが……。
W杯が開幕し、日本人審判も活躍!
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byGetty Images
posted2010/06/12 11:30
W杯第2戦という檜舞台で活躍した日本人審判。
だが、日本の事情で、時計の針を止めることなどできない。
6月11日、ついにアフリカ大陸初のワールドカップが開幕した。
筆者はジョージから420km離れたケープタウンまで車を飛ばし、20時半キックオフのウルグアイ対フランスに向った。
ケープタウン・スタジアムにはW杯開幕の興奮冷めやらぬ6万4000人の観客が詰め込まれていた。南ア代表の試合でもないのにブブゼラの響きが充満するなか、7枚ものイエローカードが飛び交い1人の退場者を出すという試合となった第2戦。開幕直後の興奮をまとっていたとはいえ内容には乏しい試合で、結局0-0の引き分けに終わってしまった。
ただ、この試合ではJリーグでお馴染みの西村雄一主審が笛を吹き、きめ細かな判定で見事に開幕初日の試合を仕切るという大役をこなしてくれた。相手を一瞬つかんで止めたリベリーにイエローカードを示した判定には異論もあるだろうが、「手を使って止めたファウルには厳しくする」という姿勢は試合を通してブレなかった。
日本サッカー界にとっては、ポジティブなニュースでスタートを切った南アフリカ大会。これが日本代表の勢いにもつながるといいのだが。