ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
ベストメンバーでなぜ負けたのか?
関塚ジャパン、メキシコ戦の誤算。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2012/08/08 11:45
敗戦後、キャプテンの吉田はブログにこう綴っている。「ここまで中2日5試合。体が痛くないやつなんかいません。(中略)このチームのアホなやつらにショボくれた顔は似合わない。勝って終わろう」
このままでは終わらない! 宿敵・韓国との決戦へ。
後半のスタート時は、1-1だった。どちらに転ぶか分からない展開で、これまでミスが少なかった中盤にミスが出て、リスクマネジメントを欠いたプレーをする選手が出てくれば、当然、勝てる試合も失ってしまうということだ。
「悔いが残る試合でした」
清武の言葉は、全選手の想いだろう。
だが、これで終わったわけではない。3位決定戦で、宿敵・韓国とメダルマッチを戦うことになった。
「メキシコに負けたショックは、なかなか癒えないと思うけど、気持ちを切り替えて、なんとかメダルを持ち帰りたい」
清武は、力強く、そう言った。
金メダル獲得のチャンスは逸したが、セカンドチャンスがまだある。チームが成長し、今大会に旋風を巻き起した証として、銅メダルは持ち帰らなければならない。