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王者・中国と日本は何が違うのか?
体操男子団体の敗因から徹底分析。 

text by

矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2012/08/05 08:02

王者・中国と日本は何が違うのか?体操男子団体の敗因から徹底分析。<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

「中国を超えるのは難しい」と悔しさを滲ませコメントした内村(写真中央)。団体戦後の、個人総合金メダルに対しては中国メディアからも絶賛されていた。

種目別のゆか、平行棒、鉄棒などで挽回できるか?

 日本選手団の塚原光男総監督は「今回の体操(男女)の目標は金メダルを含む5つのメダル」と話している。

 現在、日本のメダルは男子団体総合の銀メダルと内村の個人総合金メダルの計2つ。今後、種目別ゆかに内村、平行棒には田中和仁と田中佑典、鉄棒には田中和仁が出ることになっており、(女子段違い平行棒には鶴見虹子が出場)目標達成は十分可能だ。

 そのうえで、早急に検証を始めなければいけないのが、団体総合の戦い方である。選手選考の方向性は間違っていなかったのか。合宿の進め方、器具の導入時期……。

 内村は日本で合宿を張っていた5月に、「代表選考会で使う器具も五輪本番のものにしておいた方が良い」と話していた。開催国が選ぶそれぞれの器具に慣れ、器具の特性にうまくアジャストできる選手をそろえることも、“一歩前進”につながるかもしれない。

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