なぜメダル候補以外の若手選手が伸びなかったのか？

　メダル候補の選手だけでなく、オリンピックの決勝で快泳が続くと、日本の選手団は盛り上がる。

　また、決勝進出を目標にしている選手たちのレベルアップがないと、リレー種目のレベルアップを図ることもできない。リレーの予選と決勝のメンバーを分けて、決勝のために主力を休養させたり、レベルの高いチーム内の競争で、決勝メンバーの底上げをすることも、なかなかできない。

　なにより、オリンピックの決勝で、最高の泳ぎをしたという誇りを持てる選手を1人でも多く出すことこそ、水泳界にとって、最も大事なことではないだろうか。

　メダルは獲れた。だがメダル候補以外の、若手が振るわなかった理由は何なのか。

　何か共通の背景があるのか、あるいは個別の問題なのか。上野広治・競泳委員長、平井伯昌ヘッドコーチの、大会終了後の分析を待ちたい。