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ニューヨーカーはどう感じたのか?
イチロー、電撃トレードの○と×。
text by
渡辺史敏Fumitoshi Watanabe
photograph byGetty Images
posted2012/07/26 12:40
全米中から取材依頼が殺到しているイチロー。ヤンキースタジアムでの初お目見えは、現地時間で27日(金)の夜(日本時間で28日土曜日の朝)になる予定。
松井の例を出し、キャッシュマンGMの冷酷さを紹介。
日本時代から多くのメディアに囲まれ良好な関係を築いてきた「隠し事をしない」松井と、メディアの数が少ないオリックス時代からクールで自己研鑽に励み続け「神秘に覆われた」イチローを対比すると共に、ロバート・ホワイティング氏の「もし2001年にイチローが(メジャー挑戦に)失敗していたら、松井秀喜はおそらくアメリカに行かなかっただろう」という言葉を引用するなど、2人のキャリアには関係性があることを明かしている。
そしてそんな2人の選手を取り上げた同記事は、今回のトレードの現実をつきつけて締められている。
「もしスズキが数カ月のうちに昔のスイングを取り戻し、プレーオフを通してパワフルなチームを助けることができれば、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは素晴らしいトレードをしたと賞賛されるだろう。もしスズキが過去の栄光を取り戻せなかったら、ヤンキースはいつものように彼を放り出し、別の傭兵を雇うだろう」
今回のトレードはポジティブに捉えようとネガティブに捉えようと、イチローにとっては約3カ月の間に期待以上の成果を出さなければならない厳しい試練なのだ。