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香川真司の敏腕代理人も目を見張る!
W杯がJリーグにもたらした熱気。 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byMasahiro Ura

posted2010/05/21 10:30

香川真司の敏腕代理人も目を見張る!W杯がJリーグにもたらした熱気。<Number Web> photograph by Masahiro Ura

7月1日付でドルトムントへ移籍する香川。帯同要請を受け、W杯期間中は代表に同行する

代表選考に漏れた選手たちも悔しさをゲームにぶつけた。

 実はこの3日前にも、同じくらい選手たちの闘う気持ちが漲った試合があった。4対4で引き分けたガンバ大阪対川崎フロンターレ戦だ。宇佐美貴史の先制点を皮切りに、取って取られての激戦。このときも岡田監督が視察に訪れ、中継したラジオ局のコメンテイターが「自分が見た中でJリーグのベストゲーム」とうなるほどの好ゲームになった。

 W杯選考の効果は、5月10日に23人の登録メンバーが発表されても、さらに続く。今度はメンバーから落選した選手たちが、悔しさをぶつけるかのように結果を出したからだ。5月15日、16日に行われた第12節では、登録メンバーから漏れたジュビロ磐田の前田遼一、鹿島の興梠慎三、セレッソ大阪の香川、横浜の渡邉が、それぞれゴールを決めた。特に前田は、とても23人枠から外れた選手とは思えないほど高いパフォーマンスを見せた。

問題はW杯が終わったあとも、この熱を維持できるかにある。

 前回のコラムで取り上げたように、観客数が伸び悩むクラブは少なくない。だが、もしこういうレベルの試合を“標準”にできれば、黙っていてもサポーターはスタジアムに足を運んでくれるはずだ。

 選手たちはW杯行きが懸かればこれだけの試合ができるのだから、それ以外のときも、同じくらいの意欲でプレーしなければいけない。なぜなら、サポーターが支払っているチケットは、W杯があろうがなかろうが同じだからだ。

 この2週間の熱を、Jリーグ標準に――。

 それができれば日本代表がW杯でどんな結果に終わろうと、Jリーグの人気は揺るがないはずだ。

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