詳説日本野球研究BACK NUMBER

亜大と早大が優勝候補の筆頭か。
大学選手権の注目選手を一挙紹介!! 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

PROFILE

photograph byNIKKAN SPORTS

posted2012/06/12 06:01

亜大と早大が優勝候補の筆頭か。大学選手権の注目選手を一挙紹介!!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

亜大・東浜は今春の東都大学リーグで5勝1敗4完封、防御率0.92の成績を挙げ、最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインの3冠に輝いた。大学選手権では早大・吉永との決勝での投げ合いを熱望している。

見逃せない! 地方のリーグにいるドラフト有力選手。

 今回出場する東海大、東北福祉大の2校に続くのは過去の実績から見ても九州共立大、創価大、大阪体育大、愛知学院大、立命大あたりで、この5校には今年も好選手が揃っている。東海大、東北福祉大も含めた戦力を比較してみよう。

 投手は猿川拓朗(東海大3年)、萩野裕輔(東北福祉大4年)、川満寛弥(九州共立大4年)、大瀬良大地(九州共立大3年)、小川泰弘(創価大4年)、松葉貴大(大阪体育大4年)、宮川将(大阪体育大4年)、萩原大起(愛知学院大3年)がリーグ戦で活躍し、今大会でも注目される存在。

 5校以外からも紹介すると、佐藤峻一(道都大4年)、小林寛(八戸大3年)、玉造直人(国際武道大4年)、九里亜蓮(亜大3年)、有原航平(早大2年)、高梨雄平(早大2年)が、全日本代表候補ないしは1、2年後のドラフト候補という位置につけている。順当なら今大会も登板するので、チャンスがあったら見てほしい。

 このうち「ドラフト候補」と形容されるのは川満、大瀬良、松葉、宮川の4人で、いずれも九州共立大、大阪体育大に2人ずつ所属している。投手は複数人、は近年の甲子園大会(高校生)の合言葉だが、これは6日間で大学生日本一を決める本大会でも同じ。当然、九州共立大、大阪体育大の2校を優勝争いの伏兵と見ていいだろう。

 野手は出場校中、全日本候補に挙げられているのが伏見虎威(東海大4年・捕手)、梅野隆太郎(福岡大3年・捕手)、杉山翔大(早大4年・一塁手)、吉川佳祐(東海大4年・二塁手)、高田知季(亜大4年・遊撃手)、加藤翔平(上武大4年・外野手)の6人で、今大会の活躍次第では実績のある地引(早大4年・捕手)、中村(早大2年・二塁手)、茂木(早大1年・三塁手)、中村篤人(亜大3年・外野手)、藤岡裕大(亜大1年・三塁手)は当然追加候補として名前が上がってくるだろう。

 チームの総合力とともに、個人のプレーぶりにも注目して、多角的に今大会を見ていきたいと思っている。

BACK 1 2 3 4
#東浜巨
#亜細亜大学
#吉永健太朗
#早稲田大学

大学野球の前後の記事

ページトップ