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年齢別メンバー構成から見えてきた!
岡田ジャパン、最後の代表メンバー。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2010/05/03 08:00

年齢別メンバー構成から見えてきた!岡田ジャパン、最後の代表メンバー。<Number Web> photograph by KYODO

ベテランを入れるか、若手を入れるか……日本代表に与えられる最後の「改革」の要素をどう活用するのか。岡田監督の英断が求められる

実は似ている、日韓大会の時と現在の状況。

 では、南アフリカ大会のメンバー構成はどうか。3月のバーレーン戦の選手(5月10日時での年齢)をベースとすると、23歳以下は5名、29歳以下は9名、30歳以上が6名。主力は遠藤保仁(30歳)、松井大輔(28歳)、長谷部誠(26歳)、岡崎慎司(24歳)、本田圭佑(23歳)らになる。年齢分布的には、過去3大会 と比較として最もバランスがいい。23名枠で考えると残りはGKが1名、フィールドプレーヤーは2名になる。

 岡田監督は、恐らくこの2枠に悩んでいると思うのだが、サプライズの可能性は十分に残されている。日韓大会の時は、直前のノルウェー戦で0-3と惨敗。危機感を感じたトルシエは低調だった中澤と久保を落とし、チームをまとめる切札としてベテランの中山と秋田を選んだ。現代表も4月のセルビア戦に0-3で敗れ、チーム内に少なからず動揺が走っている。「このままで大丈夫なのか」という不安が選手の中に芽生え、岡田監督も衝撃を受けていた。日韓大会の時と状況がよく似ているのだ。

 そこから最後の2枠に滑り込んでくる選手の条件が見えてくる。

自己犠牲の精神とリーダーシップがとれる選手が欲しい!

 選手は、レギュラーがほぼ固定化された完成したグループに入っていくことになる。そのため、戦力としては当然だが、より自分の役割を認識でき、「俺が」ではなく、自己犠牲の精神でチームを盛り上げ、自分の任務に邁進できる精神力の強い選手が必要になってくる。また、強い意志で、リーダーシップが取れる選手だと、より望ましい。現代表には、そういう存在が見当らないからだ。さらに言うならW杯の勝ち味を知っている選手であろう。どうやって勝ったのか、勝つためには何が必要なのか。肌で知っている選手は少なくなりつつあるので貴重な存在である。その必要条件を当てはめると若手や中堅ではなく、ベテランの姿が炙り出されてくる。彼らの必要性は、成功した日韓大会、惨敗したドイツW杯の教訓からも明らかだ。

 では、その選手はいったい誰なのか?

ジーコ監督のメンバー発表以上のサプライズを期待したい。

 思い浮かぶのは、鹿島の40番や6番、清水の30番、ガンバの17番、21番、磐田の1番などで、候補者としては複数いる。また、あえて将来を繋ぐためということでセレッソの8番、名古屋の25番、それに広島の5番も可能性ありと言えるだろう。いずれにせよ、ラスト2枠は、日本代表の目標達成のための重要なキーになることは間違いない。

 運命の日、果たして、我々が思いつかないような選手の名前が出てくるのか。それとも、お馴染みの顔がズラリと並ぶだけなのか。ドイツW杯メンバー発表の時に、ジーコ監督が最後に口にした「マァキィ」以上のサプライズを、岡田監督の南アフリカW杯メンバー発表に期待したい。

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