表参道ウィメンズランは「勝負ウエア」の発表会!?

谷川　ヨロンもそうだけど、やっぱり応援とかに県民性が出る気がするなあ。

辰巳　おまわりさんが手を叩いて応援するのは沖縄だけです。これは苦言になりますが、大阪マラソンは警備の問題か、ランナーと応援の人がロープで区切られていたり、ボランティアの人たちも緊張気味でした。トップダウンで始まった大会は、みんなが楽しむまでに時間がかかりますね。

大櫛エリカ（女性ランナー代表）
タレント。初のフルマラソンだった'06年のホノルルマラソンは4時間8分で見事完走。国内外を問わず、多くのハーフマラソンにも出走している。

――フルマラソンでもハードルが高いという読者もいると思うんです。大櫛さんは10kmやハーフをたくさん走っていますが、お気に入りの大会はありますか。

大櫛　私は表参道ウィメンズランは「勝負ウエア」の発表会みたいな雰囲気があって好きですね。ファッション性が高くて、「ハレ」の日の感じがします。

辰巳　表参道も名古屋ウィメンズも、女装した男性も許可するくらい、懐の深いところを見せて欲しいです（笑）。

大櫛　他では景色のいいコースが好きですね。湘南国際は、私がふだんサーフィンをしている海を横目に走るんですが、いつも渋滞している所をスイスイ走れて気持ちがいい。それに丹沢湖。空気は美味しいし、紅葉が湖に映って水鏡になるんですよ。29歳の時に走ったんですが、「私も日本の風情が分ってきたなあ」なんて思って。アップダウンがキツいコースなのに、ハーフの自己ベストが出て自然の力を感じました。