「ふりむけば国宝」の奈良、「やぎ汁」のヨロン……。

森村　私は食いしん坊なので、食べ物がうれしい。去年の伊達ももの里では「遠来賞」といって、桃を6つもいただいたんですよ。震災後、わざわざ福島県まで走りにきてくれてありがとう、という気持ちが伝わってきました。

大櫛　私がうれしかったのは、渋谷・表参道ウィメンズランの化粧品。いろいろな大会に出ると、Tシャツやタオルが増えてくるので、参加賞も選べるといいなって思います。

――では、みなさんが好きな大会をうかがっていきましょう。

森村俊介（市民ランナー代表）
森村商事会長。47都道府県の大会制覇を達成したばかりの市民ランナー。お気に入りはウルトラだが、全県制覇のためハーフマラソンにも出走。

森村　フルマラソンだったら、東京、奈良、長野をオススメしたいです。奈良は大会としての歴史は浅いですが、コースが名所、旧跡を巡るコースになっているのが楽しい。アップダウンが激しいと感じた人もいたようでしたが、私は気になりませんでした。

――「ふりむけば国宝」ですね。

森村　歴史を感じるには絶好のコースです。

谷川　応援という意味では、私はヨロンマラソンが好きです。もう前夜祭から盛り上がりすぎて、大変。みんな、明日走らなきゃいけないのに、踊り始めちゃったりして。

森村　35km地点でいただける「やぎ汁」は美味しいですねえ。

谷川　海がきれいだし、起伏が厳しいコースだけど、35km地点の登り坂の給水所に航空会社の客室乗務員の方が制服姿で立ってるの。風が強くても、雨が降ってても、給水サービスをしてくれる。これは感動した。

辰巳　仮装じゃないんですか？

谷川　本物ですから（笑）。で、私は走り終わったら、天候によるけどビーチで泳ぎます。

辰巳　南国の大会は独特の雰囲気がありますね。楽しむという意味では、NAHAマラソンとおきなわマラソンは素晴らしい。沿道の方が自然に楽しんでいるのが伝わってきます。たとえば、民族舞踊のエイサーを踊るグループが次々と現れて、本当にお祭り気分。このマラソンを一生懸命走るのは無理（笑）。

大櫛　沖縄のマラソン走りたいです！

辰巳　食べ物、飲み物、お菓子、これが数えきれないほど差し出されて、42kmずっとエイドステーション（笑）。子どもが道のど真ん中でバナナを配ってくれたり、これはもう、感動的。

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