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<Number Do的ベスト10決定!> 本当に満足するマラソン大会の条件。【後編】
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byNaoya Sanuki
posted2012/04/05 06:00
しかしどの大会が本当に面白いのか初心者にはイマイチ分からない。
そこで、プロランナー・谷川真理さんをはじめ、
多くの出走経験を持つランナー4人を緊急招集。
座談会「本当に満足するマラソン大会の条件」後編では、
いよいよ、Number Do的ベスト10を発表します!
――では、この辺でランキングを決めていきましょう。まずは6位から10位まで。記録、自然、お祭り的な雰囲気などを複合的に考慮した「楽しさ」で選ぶのがいいでしょうか。
辰巳 そうですね。記録という直線的な楽しさならば、つくばを入れてもいいでしょう。脇目もふらずにレースに集中できますから。
谷川 うちの会員さんも、つくばで自己ベストを出してるケースが多いんですよ。
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森村 観光的な要素ではやっぱり奈良。古風な町を走る楽しみ。完走メダルも素敵でした。
谷川 私は北海道を推したい。夏場で体力的には苦しいかもしれないけど、走った後にいくら丼を食べたりするイメージが湧くじゃないですか。観光も兼ねて、という意味であれば満足度が高いと思う。
辰巳 涼しいなあ……と思って走っていると、途端に足が動かなくなるんですよね。
森村 満足度という点で考えると、どうしても地方の大会を選びたくなってしまいます。旅の楽しさもありますからね。
辰巳 九州だったら、いぶすき菜の花マラソン。エイドも充実しているし、砂風呂も楽しめます。九州の大会は、韓国をはじめとしてアジアの方が参加されていて、国際色も豊か。
森村 中部だといびがわの景色が素晴らしい。山間部を走るレースで自然豊かです。
辰巳 地元出身の高橋尚子さんがハイタッチしながら励ましてくれて、それを写真に撮ろうとしたら「こんなところで止まらないでください!」って叱られました(笑)。
――上位はどうでしょう。
大櫛 東京の影響で大都市のマラソンがどんどん増えてますが、私は神戸が思い出深いです。ナンバーカードを受け取った時に、子どもたちの手書きのカードが添えられていて、町全体で応援してくれる雰囲気が伝わってきました。コースも海沿いで気持ちがいい。
森村 ただ、遅い人たちは最後に給水所の水がなくなって大変だった。
辰巳 第1回だとまだ運営ノウハウも蓄積されていないので、そういうことが起きる場合があるんです。これから改善されるでしょう。