ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
<五輪代表連続インタビュー#5> DF・鈴木大輔 「チームで絶対的な存在になる」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAsami Enomoto
posted2012/01/27 10:31
「(ホームで1失点していて)シリアにはやられているので、そこはしっかり抑えたい。残り3試合は全勝のつもり」と、2月5日のアウェーでのシリア戦を最重要視し、なおかつ残り全試合で勝利宣言をしている鈴木大輔
海外では22~23歳の多くの選手がチームの主力に。
ロンドン五輪まであと半年。2007年のU-17W杯以外に世界大会を経験したことがない鈴木にとって、ロンドン五輪はどういう位置づけなのだろう。
――自分にとってロンドン五輪とは?
「最終予選前までは漠然と五輪に行くんだって思っていたけど、最終予選を戦うようになってからは絶対に本大会に出ないといけないという責任感が大きくなってきました。だから、本大会への出場権は絶対に勝ち取らないといけない。本大会に出られたら自分が世界にどれだけ通用するのか試したい。僕らの年齢(22~23歳)は、世界では普通に主力でやっていますからね。いつまでも若手と言ってられないですし、チームで絶対的な存在になって、世界で自分をアピールしたいと思います」
「今、チームは非常に上向きなので、その流れを止めたくない」
――本大会で世界と互角以上に戦えるようになるには?
「ゲームを読む力と攻撃につながるパスを磨くことですね。あとは、ミスを恐がらずに自信を持ってプレーすることです。びくびくしてサッカーしたら自然とラインが下がってしまうんですよ。それは試合に出ていてわかったことです。逆に、自信を持っていると思いがけないいいプレーができたり、いいパスを出せたりする。大丈夫だって半分開き直ったような感覚でやれればいいかなと」
――そのためにも2月5日、アウェーのシリア戦は、大きな試合になる。
「間違いなく厳しい試合になると思うんですけど、勝ちたいですね。今、チームは非常に上向きで来ているので、その流れを止めたくない。だから、しっかり勝って自分もアピールしていきたいです」
――レギュラー定着ながら、いまだに危機感がある?
「もちろん、危機感はありますよ。ホームのシリア戦のようにやられてしまうとうかうかしていられないなって思います。でも、新しい選手が入ってきてポジションを取られるかもという心配はしてないです。同世代には絶対に負けないという自信を持ち続けて、これからも戦っていきたいと思っています」