ブンデスリーガ蹴球白書BACK NUMBER
ヴォルフスブルクが想定外の絶不調。
長谷部誠の奮闘は、実を結ぶのか?
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byItaru Chiba
posted2011/12/24 08:01
前半戦17試合中14試合に出場した長谷部。右サイドバックで起用されることが多かったが、最近は本職のボランチで出場している
ウインターブレイク中に、大幅な補強が無いと危ない。
この事態を受けて、マガト監督はこの冬に大幅な選手の入れ替えを示唆。
クラブの実質的な親会社であるフォルクスワーゲン・グループのヴィンターコルンCEOも「当然、補強は必要となってくる」と語り、テコ入れが行なわれることになりそうだ。
だが、前半戦では孤軍奮闘の活躍を続けたGKのベナーリオは前を向く。
「あくまでも僕らはヨーロッパのカップ戦出場権を手にするために戦っていく」
そして、長谷部も現状を冷静に分析しながら、決意を口にする。
「俺としては、プロに入ってからこれだけ悪い時間というのは過ごしたことがないから。これほど状況が悪いまま、(移籍などで)ここを出られないなという思いもあるし。もちろん、どうやったら上手くいくか、チームを良い方向に持っていけるか、他の選手と飯食いながら、話し合いながら、やっているしね。まぁ、(そうした行動は)自分のためにもなると思っているから」
リーグ前半戦は、過去最悪の日々を過ごしたヴォルフスブルク。後半戦の巻き返しを図ることが出来るのかどうか。すべてはウインターブレイク中に行なわれるキャンプを通した練習と、親会社も身を乗り出した補強戦略にかかっている。