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青天霹靂のバレンタイン監督就任で、
来季のレッドソックスはどう変わる!?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2011/12/13 10:30
12月1日、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイパークで新監督としての記者会見を開いたボビー・バレンタイン監督。「選手や球団経営陣とコミュニケーションを密に取り、私から組織の中に入っていきたい」と抱負を語った
監督への反発心でチームはひとつにまとまる!?
しかし、アメリカでは監督と選手が衝突しても、それで選手側が一致団結してまとまる場合がある。
レッドソックスは2004年に久しぶりに優勝したが、その時は「野武士集団」がリーグ・チャンピオンシップ・シリーズでヤンキース相手に3連敗したことで火がついた。その成功体験があるから、衝突や危機を受け入れる土壌が選手側にはあり、監督が目立てば目立つほど、選手たちの気持ちはひとつにまとまるかもしれない。
「別に監督がやってるわけじゃあるまいし」くらいの気持ちを、レッドソックスの選手なら持っているだろう。
なんとなく……ではあるが、ボビーがにぎやかにして、選手たちは闘争心をかきたてられてレッドソックスはポストシーズンに復帰する予感がしている。
だって、もともと強いチームだし、自分も気になるチームなので……。