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<バルサの超攻撃革命> グアルディオラ 「3-4-3とセスク獲得の謎」
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byDaisuke Nakashima
posted2011/10/20 06:02
史上最強と謳われるバルセロナが、さらなる高みに
到達しようとしている。そのきっかけとなったのが、
指揮官主導による2つの変化。だが、誰もその真意を掴めない。
何故3-4-3を導入し、何故セスクを獲ったのか――。
その謎解きの手掛かりは、彼の“ルーツ”にあった。
到達しようとしている。そのきっかけとなったのが、
指揮官主導による2つの変化。だが、誰もその真意を掴めない。
何故3-4-3を導入し、何故セスクを獲ったのか――。
その謎解きの手掛かりは、彼の“ルーツ”にあった。
バルセロナの監督ジョゼップ・グアルディオラをよく知る者は口を揃える。
1日24時間サッカーのことを考えていると。あれは病気だと。
現チームの中でグアルディオラと過ごしてきた時間が最も長いシャビ・エルナンデスは、ロッカールームを共にしていた頃を振り返る。
「僕のキャリアの中で『本当にサッカーが好きなんだな』と思った選手は何人かいる。リバウド('97年~'02年に在籍。'99年にバロンドール受賞)とかね。でも、このスポーツのありとあらゆる側面に留意し、どんな些細なことも見逃さなかったのは“ペップ”だけだった」
バルサの強さの秘密である。
だが、もちろんそれだけではない。
3年前の監督就任以来、グアルディオラは常に観る者の予想を超えてきた。戦術や選手の起用法、交代のタイミング。彼なりの理論があるのは間違いないが、それが読めない。終わってみれば全て納得のいく采配なのだが、彼の着想に先んずるのは非常に難しい。
今シーズンの場合はDFを3人に減らしたフォーメーション、そして、セスク・ファブレガスの獲得とその起用法だ。
リーガ開幕戦となったビジャレアルとの試合でグアルディオラは3-4-3を用いた。サイドアタックが常套手段となっている現在のリーガで、両サイドにスペースをたっぷり残す3バックは危険極まりない。