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セ・リーグ最高の監督は誰?
~得点効率で監督采配を評価する~ 

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田端到

田端到Itaru Tabata

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photograph byNaoya Sanuki

posted2010/02/09 10:30

セ・リーグ最高の監督は誰?~得点効率で監督采配を評価する~<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

チーム成績と連動する得点効率。ダントツは落合中日。

【セ各球団のシーズン得点効率】●巨人
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 堀内恒夫 617 627.4 -10.4
2006 原辰徳 552 570.9 -18.9
2007 原辰徳 692 665.4 +26.6
2008 原辰徳 631 622.0 +9.0
2009 原辰徳 650 651.5 -1.5
●中日
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 落合博満 680 648.4 +31.6
2006 落合博満 669 633.7 +35.3
2007 落合博満 623 610.8 +12.2
2008 落合博満 535 582.8 -47.8
2009 落合博満 605 599.7 +5.3
●ヤクルト
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 若松勉 591 610.6 -19.6
2006 古田敦也 669 633.6 +35.4
2007 古田敦也 596 610.2 -14.2
2008 高田繁 583 577.7 +5.3
2009 高田繁 548 574.4 -26.4
●阪神
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 岡田彰布 731 675.0 +56.0
2006 岡田彰布 597 613.8 -16.8
2007 岡田彰布 518 571.4 -53.4
2008 岡田彰布 578 587.9 -9.9
2009 真弓明信 548 574.8 -26.8
●広島
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 山本浩二 615 648.2 -33.2
2006 ブラウン 549 574.7 -25.7
2007 ブラウン 557 588.9 -31.9
2008 ブラウン 537 573.0 -36.0
2009 ブラウン 528 549.6 -21.6
●横浜
年度 監督 得点 GBR 効率
2005 牛島和彦 621 627.9 -6.9
2006 牛島和彦 575 583.6 -8.6
2007 大矢明彦 569 593.2 -24.2
2008 大矢明彦 552 589.3 -37.3
2009 大矢明彦
田代富雄
497 536.8 -39.8

 セ・リーグ6球団の過去5年間の得点効率を集計した。まずは巨人、中日、ヤクルト。

 目を引くのは落合博満監督率いる中日の効率の良さだ。過去5年のうち、4年がプラス。表にはないが、就任1年目の2004年もプラス30点以上を記録しており、最初の3シーズンはいずれもプラス30点台。

 マイナスになったのは6年間で1度だけと、無駄の少ない攻撃をしている。どこまでをベンチの手柄と見るかは微妙だが、これだけコンスタントに数字が高いのだから、やはり監督の手腕による部分も大きいのだろう。

 原辰徳監督の巨人も、4年のうち2年でプラスを計上している。さすがに華々しい実績を残している指揮官だけあって、大きなマイナスがない。

 ヤクルトはプラスとマイナスが1年おきで、どうやら新監督が就任した1年目は効率が良くなり、2年目に下がるという傾向がある。仲良し球団のチームカラーなのか。それは恣意的に解釈しすぎか。

【次ページ】 万年Bクラスに甘んじているのも納得できる得点効率の低さ。

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