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<私とラン> 南蛮連合 「多国籍ランニング集団の打ち上げはエスニック料理」
text by
栗田孝子Takako Kurita
photograph byAsami Enomoto
posted2011/06/09 06:00
長い距離を走ることに生きがいを感じる人もいる。
茂木先生のように、走りたくなったら5分でも
いいから走るという人もいる。走り方はその人次第。
今回は、Number Do第2弾「100人が語るRUN!」より、
日本で働くさまざまな国籍の方々が集う「南蛮連合」の方々。
雑誌ではこぼれたエピソードも収録した特別版を公開します。
黒いTシャツ、胸には黄色い文字で『南蛮連合』と書かれたロゴマークが、颯爽と駆け抜ける。全国で開かれる駅伝、マラソン大会でひときわ目を引く軍団。アメリカ、オーストラリア、デンマーク……と、日本で働くさまざまな国籍の外国人が日本人と一緒に活動しているランニングクラブだ。
今年の東京マラソンにも24名が参加し、なかには連続5回出場の強運の持ち主もいるとか。応援団も国際色豊かで大にぎわい。
「『南蛮連合』が結成されたのは1989年、奥多摩渓谷駅伝への出場がキッカケでした。デビューした頃から上位争いをして注目を集め、日本で働く外国人たちが次々声を掛けてくれるようになって、グループとしての活動が始まりました。『南蛮連合』の名付け親は日本人の友達です。南蛮は海賊のような意味もありますが、日本に最初に上陸した欧米人のニックネームということで、気に入っています」と、会長のポールソンさん。
日本を出張で訪れた外国人ビジネスマンの飛び入り参加も。
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以来、特に勧誘はしていないのに、門をたたく人は後を絶たない。現在、20代から60代まで約130名が登録している。最近も、長距離と坂道が大好きな20代のアメリカ人で、背中に30キロの重りをつけたベストを着て30kmのロングランを楽しむような強者が入会したとか。また、日本に出張で訪れたランニング好きのビジネスマンがクラブのウェブサイトを見て、滞在先のホテルから練習会へ飛び入り参加するのもいつものこと。
練習は毎週水曜日、東京・代々木公園内にある織田フィールドで、走力に合わせて2つのクラスに分かれ、1000mのインターバル走を6本など週変わりで行う。
「練習はハードですが、頑張って走った後は、エスニック料理とビールで盛り上がります。また、温泉旅行を兼ねた大会出場や鎌倉、青梅の自然を楽しむトレイルラン、バーベキューありのマラソン大会など、走ることだけでなく、国内外で交流の機会をたくさん設けています。5月にも合宿をかねて富士裾野高原マラソンに参加しました」