NBAの扉を開けBACK NUMBER
いよいよ開幕。
群雄割拠のNBAを制するのは?
text by
小尾慶一Keiichi Obi
photograph byIssac Baldizon/NBAE via Getty Images/AFLO
posted2007/10/30 00:00
伊藤大司インタビュー
今季の新人王が確実視される、ソニックスのケビン・デュラント。デュラントと言えば、伊藤大司(NCAAディビジョンⅠのポートランド大で、先発PGとしてプレー)の高校時代のチームメイトである。ケビンを知る伊藤に、期待のルーキーの魅力を聞いた。
──デュラントは、オフェンス力に定評がある選手ですが、彼のどこがすごいと感じますか?
「すべてがすごかったですね。あれだけ身長(206cm)があって、スピードがある。腕が長いのに、ボールハンドリングがうまく、ドリブルからドライブもできる。3ポイントも打てるし、トランジションでも、ファーストブレイクやセカンドブレイクから得点がとれます」
──PGとして彼と組んだ印象は?
「どんなパスでも得点につなげてくれるので、やりやすかったです。アリウープパスでは、どんなボールでもキャッチしてくれましたし」
──よく、マグレディと比較されますね?
「似た部分はあると思います。でも、ケビンのほうが身長も高いし、ポストプレーもできるし、ケビン・ガーネット的な能力もある。ぼくとしては、ダーク・ノヴィツキーのようなタイプと考えてもいいんじゃないか、と思っています。実は、5月にポートランドで彼と会ったんですよ。高校時代より身長が伸びた印象がありました。いろいろと話しましたね。でも、あれだけテレビに出て、いろいろな人にほめられているのに、まったく変わっていなかった。高校時代そのままに、本当に謙虚です」
──元チームメイトの活躍は、モチベーションになりますね?
「そうですね。ケビンはもうアメリカ代表に呼ばれているし、実は、もうひとり、グレイビス・バスケスというチームメイトも、ベネズエラ代表に入ったんですよ。だから、ぼくもまず、がんばって日本代表に入って、五輪や世界選手権で対戦したいな、と思っています」